介護と住まい Vol.5
「バリアフリー・手すりを考える」

私たちは日常の多くを、特に何も考えなく自然な動作に任せていると思います。例えばトイレで用を足すという行動を一つ取ってみても、気が付くと実に複雑な過程を経ていると思います。まずベットで横になっているとすれば、起き上がる、立ち上がる、歩く、ドアーを開ける、体の向きを変える、ズボンを下ろす、座る・・などの動きが必要です。

健常者なら何の問題もないのですが、障害を持つ人にとっては、その一つ一つに困難を伴う事になります。それを補佐するのが“手すり”だと思うのですが、動作を細かく考えてみないと、その最適な位置に手すりを付ける事は出来ません。

例えばどの場所で手をつくか、どう身体をひねるか、どう立ち上がるか、場合によっては、お尻を前からふくか後ろからふくかまで聞かなければなりません。それはともかく、自分では気が付いていなくとも、必ずある場所に手をついていて、その場所が手垢で黒ずんでいるものです。しかるにベストポイントはその黒ずんでいるところと言えるでしょう。

皆さんも是非一度確認してみてください。話は少し脱線しましが、居住しているマンションの大規模修繕委員会に現在携わっているのですが、ここでも共用階段に手すりを付けたら?と意見が出ています。12年程度のサイクルで修繕工事が行われているため、今回を外すと次回は・・ご老人が増えますので(^^)、私も55歳になるので、やっぱり必要ですかね?

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