住まいづくりの基礎知識 Vol.3
「建築工事と、それに伴う主な費用について」

建築工事費を考えるとき、とかく本体工事のみの金額を考えがちになりますが、実際はそうではなく、それに伴う色々な費用があります。
ではどんな項目があるのでしょうか?

ここではその項目を書いて見ました。
各々の目安金額については、ケーススタディーでまとめましたので、参考にして下さい。
設計費用 設計監理料・確認申請印紙代・コーディネーター料(必要とする場合)
調査費用 敷地測量・地盤調査
外部工事費 解体費・水道加入金
外構 塀・植栽・よう壁
消費税 全てに対して
税金 印紙・登録免許税・不動産取得税・登記手数料・固定資産税・都市計画税・ 滅失保存登記
ローン 手数料・保証料・保険料
仮住まい 敷金家賃・引越し代
入居 引越し・粗大ゴミ処分・電話移設・家具購入・家電購入・カーテン・照明器具
保険 火災保険
防犯 セコム
その他 近隣挨拶・地鎮祭・上棟式・竣工パーティー
結構ありますよね。
ですから建築を造るときに資金計画は大切だと思います。
また、必ず全てが必要だとは限りません。
例えば、敷地測量とか家具、家電など既存するものは除いても良いでしょう。
■設計から竣工までの全体費用を参考例から学びましょう!

Aさんが、仁建築設計室・砂子さんに設計の依頼をし、めでたく契約を済まされました。
さて今回の計画でどれくらいの費用が必要でしょうか?確かめてみましょう。
概要 敷地・35坪 郊外の住宅地で、よう壁の必要なし!
古家・30坪(木造2F)
設計物件・45坪(木造2F)本体予算¥3.000万
さてさてこのケースでは?
設計監理料 砂子さんのところでは、旧建設省の報酬算定指針を参考にして、少しアレンジした積み上げ式による算定方法を採用しています。
では実際に計算して見ましょう。

まず基本となる設計日数票(クリックすると、ご覧になれます)があります。

木造2階建ては、4類の2項に該当します。
金額が3.000万ですので、合計の業務日数は48日になります。
直接人件費:48日X25.000=1.200.000
経費(直接+間接):1.200.000X0.75=900.000
技術料:1.200.00X0.5=600.000
以上の合計で、¥2.700.000(税別)となります。
目安は本体予算の10%前後!
確認申請印紙代 45坪=約150平方メートルで、100平方メートルを超え200平方メートル以内ですので、
申請印紙は¥14.000
中間検査申請印紙¥15.000
完了検査印紙¥15.000
となり、合計で¥44.000が必要です。
コーディネーター料 これは必要とされる場合のみ必要になります。
地盤調査費用 木造ですので簡易式の「スエーデン式サウンディング方式」で良いでしょう。
5ポイントの調査で、¥70.000(税別)程度です。
測量調査費用 これは必要とされる場合のみ必要になります。
解体費 木造で坪4万として30坪ですので、30X40.000=¥1.200.000(税別)
水道加入金 これは新しくメーターをもらうために必要になります。
古い場合φ13mmの口径が多いようですが、最近はφ25mmが主流ですので口径変更も必要になります。
地域格差はないと思うので、¥150.000(税別)
ただ、同市内に住民票があり3年間住んでいると、半額になります。
外構費 よう壁工事がないので、¥1.000.000(税別)意外にケチると全体がまとまらないでしょう。
消費税 厄介なものですが、ご存知の通り5%必要になります。
税金・工事契約書
に張る印紙代
工事代金が3.000万円ですので、¥20.000が必要になります。
建物抵当権の
登録免許税
債権価格の0.4%の税率
不動産取得税 固定資産税台帳の4%
固定資産税
都市計画税
各々路線価格より算出
滅失・保存登記費用 200平方メートル以下なので、保存登記の税率は不動産価格の0.3%です。
プラス、書類作成や申請業務などの手間賃が必要です。
以上を全部ひっくるめると、おおよそですが¥1.000.000程度必要でしょう。
引越しや仮住まい 引越し代は、そうですね業者に頼んで1回20万として、入居時もあるので
¥400.000
仮住まいの家賃一式で
¥1.000・000
という事で
合計¥1.400.000(税別)かな。
その他・地鎮祭 最近は神主さんが全て用意してくれる傾向にあります。
お礼も含めて¥30.000程度です。
上棟式 最近はやらない方も多いですが、大工さんなどの日ごろの労をねぎらって、是非行ってください。
ご祝儀一人¥5.000X10人として、¥50.000。
弁当酒代で¥50.000程度で、合計¥100.000
完成パーティー 大半はやらないですが、もしやる事になったらスタイルのもよりますが、¥100.000の予算かな?
■結果
さて建物建設にかかる費用はいくらでしょうか?
大まかな項目を合計すると、¥37.794.000(税別)になりました。
以外とかかりますよね。これ以外には、カーテン・家具・家電などでしょう。
ですので皆さん、しっかりとした資金計画と、設計事務所に依頼の際は、いくらの予算でこんな家を建てたい!とおっしゃって下さい。

私たちは頑張りますよ!!
これ本当です・^^;
| HOME |