住まいづくりの基礎知識 Vol.6
「土地の形状を考える」
住まいづくりはまず、敷地周辺の環境や形状を知る事から始まります!
必ず現地に足を運ぶようにしましょう!!
現場100回が原則の世界です。

住宅の設計はその敷地によって大きく変化するものです。本来なら敷地に規制されること無く、生活内容に即してのびのびした計画ができるのが望ましいのですが、現実にそのような敷地に出くわすのは、いろんな意味で難しいでしょう。

近年ではせっかく希望に合った土地が見つかっても、「建築条件付」なるものがあって、これまた厄介な邪魔をしているようです。さて住宅には日照、採光、通風、眺望が基本的に必要なものです。それなくしては、快適な住まいとは言えません。これを大きく左右するのが“敷地の形状”なのです。

比較的ゆったりとした郊外の分譲地などは、特別な工夫(デザインは別として)は必要ないのですが、市街地に立地する建替えなどのケースでは、過去と現在では周りの条件・環境が違い過ぎるので、非常に厳しいものがあります。このようなケースで注意することは、いかに内部を快適で気持ちよい空間にする事でしょう。その為には、空きスペースのとり方と、窓の開け方に一工夫必要です。中庭などもその一つでしょうか?あるいはまったく窓を開けない24時間計画換気とか・・トップライトとか・・

また敷地と道路に高低差があったり、敷地じたいが傾斜をしていると、基礎や外構工事に余計な費用が発生しますね。これも一つの“味”として工夫するのも、面白いと思いますが・・結果私たち設計者は必ず現地に行くのはもとより、写真も東西南北の状況を撮って来ます。あれ?全く違うところを写しているな?なんて思わないで下さいね。きちんと考えていますので・・

ところで建築は、建築基準法を主とした法律に則って行われます。敷地は所在する地方自治体に共通した一定基準の規則を受けます。いわゆる建ぺい率や容積率、高さ制限がそれにあたり、ここから計画の規模の条件が定まります。狭い敷地では予算よりもこの規制により住宅の規模か定まるケースが多いですね。

解りやすい建築基準法の言葉の説明は、このHPの「家を建てる前に知っているといいこと」を参照ください。
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