住まいづくりの基礎知識 Vol.9 |
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「構造を学ぶ part 2 鉄筋コンクリート造(RC造)」 |
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細い鉄の棒である鉄筋に引っ張りの力を、またコンクリートには圧縮の力を負担させ、更にそれらの間にズレを生じないような組み合わせ方をする構造です。この時の骨組みの構成によって、ラーメン構造と壁式構造とに分かれます。 耐久性、耐震性、遮音性に優れているために、中低層の建物に最も一般的に用いられます。 しかし荷重(重量)が重いため、軟弱な地盤では杭等が必要な場合があります。また柱や梁などの骨組みばかりではなく、床や壁も一体に造ることができるため気密性が高く、しかもそれ自身比熱が大きいので住宅にそのまま用いると結露しやすいと言う欠点もあります。 晩夏には夏の間に熱が蓄積され、夜気温が下がってから放熱する現象が起こるため暑く、断熱の工夫が特に必要とされます。しかしその様な欠点があっても、これを補えば都市型住宅や二世帯住宅を含めた集合住宅、店舗など、複数の異なった生活を共存させる場合には、これ以上適したものはないでしょう。 |
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* ラーメン構造とは 柱と梁を剛に接合して、一体に造る構造の事を言います。鉄筋コンクリートは通常ベニヤで型を造り、コンクリートを流し込んでその中に入れた鉄筋とともに一体に固めて造ります。従って、柱と梁を使ったコンクリートはの構造はラーメン構造になります。ビルや学校あるいはマンションなどで最もポピュラーに使われますが、住宅では柱や梁が室内に出て邪魔なのであまり使われません。むしろ壁式構造の方が多く使われます。 * 壁式構造とは 鉄筋コンクリートで床や壁、屋根を箱状に造るため、柱は特に造りません。内部に余分な出っ張りがないため、住宅のような小さな空間をきめ細かく使う場合に適しています。しかし柱を使った構造に比べ荷重を支える壁と間仕切りを重ね合わさなければならないため、特に丁寧な設計のプロセスを必要とします。 *RC―Z工法 そこで、このコンクリート構造のディメリットを見事に克服したのが、以前より紹介しているRC−Z工法です。私の作品「足立区・F−Box」でも採用しています。パネルの開発により、無駄な工程・工手を省いたローコストと、断熱に優れた環境を造り実践しています。また高気密による結露も、換気システムにより解消しています。これからの住まいづくりにはもってこいではないでしょうか! 詳しくはホームページ“住まいのトピックス”をご覧になって下さい。 |
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