今回のおもしろ楽器館は、「カウベル」と言う楽器を紹介します。発音原理が原始的なので、だれにでも簡単に音が出せます。エーデルワイスなどの山の花の絵が施してあり、お部屋の装飾品としても最適です。


カウベルの歴史
カウベル(独:クーグロッケン)とは、「カウ(クー)=牛」「ベル(グロッケン)=鈴」の名の通り、牛の首に付けたベルが祖先です。

アルプス地方の牛飼いが、牛の居場所を音で知るために牛の首にベルをつけました。お祭りの時などは、牛も花飾りの付いた大きなカウベルをつけて街をねり歩きます。

また、合図にも使用出来るような30cm程の大きなカウベルもあります。大きなカウベルは低い音が、小さなカウベルは高い音が出ます。楽器としてのカウベルは、大きさによって音程が違う事を利用して作られています。

カウベルの中


カウベルの裏面


裏面に記された音名


取っ手部分に記された音名
カウベルの仕組み
仕組みはいたって原始的です。ベルの形をした金属の中に鉄の玉がぶらさげてあり、それが本体のベルとぶつかることで発音します。

音程に合わせて、大小さまざまな大きさがあります。

音程が分からなくならないように、裏面や上面に音名を書いておくと演奏する時に大変役立ちます。

写真(上から2番目)は2オクターブ分。

半音階も演奏出来ます。

カウベルの持ち方
カウベルの演奏法
カウベルを左右の手に持ち、メロディーに合わせて交互に持ち替えながら演奏します。
トレモロの時は楽器を振ります。

リズムに合わせながら、いかにスムーズにカウベルを持ち替えて演奏するかが上手な演奏をするポイントです。

カウベルの仲間
発音原理や演奏法が大変良く似た楽器として、ハンドベル(ミュージックベル)があります。


カウベルに向いている人
スイスやドイツ、素朴な山の音楽をこよなく愛する人。
あるいは、手首が柔らかく速く動く人。











ディアンドル
女性用のドイツの民俗衣装(日本の着物と同様)です。エプロンを着けるのが正装のスタイルです。お祭りやパーティーなどでも着ます。

日本のテレビアニメ番組「アルプスの少女ハイジ」のハイジがいつも着ていた黄色と赤の洋服もディアンドルです。

ワンピースになっているものや、ブラウスとジャンパースカートを合わせて着るものなど様々なタイプがあります。
胸元に施された装飾や模様などには、その地方独特な雰囲気がただよっています。

特にブラウスのレースの襟が凝っているものが多く、とても美しいです。

メルヘンチックでとてもかわいらしく、子供からおばあさんまで似合う民俗衣装です。