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ファゴットの歴史 |
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残念なことに、はっきりした起源や成り立ちはいまだに不明です。
16世紀にダブル・リードを付けたU字型の低音の出る木管楽器が出現し、17世紀初期には既に様々な音域を持つ5種類のファゴットの祖先があったそうです。
18世紀に入り、それまで2個のキイ(鍵)だったものが4個のキイになり当時の標準型となりました。その後ドイツやイギリスなどで改良が進められ8個のキイのファゴットが製作されました。
19世紀半ばにトリエベールさんによりフルートのベーム式鍵機構を応用した29個のキイのファゴットが考案されました。しかし、音質が悪かったので実用化はされなかったそうです。
19世紀以降はフランス式とドイツ式のそれぞれの規格が明確になったことで現在のファゴットが完成されました。このように、ファゴットは近代になって急速に発達を遂げた楽器であると言えるでしょう。 |
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