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 トラヴェルソ
 フルート |
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フルートの歴史 |
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まずはフルートの歴史についてお話しします。バッハが活躍していたころはフルートと言えば「たて笛」(リコーダー)が主流で「横笛」のフルートは特殊な楽器でした。
その後、横笛はモーツァルトの時代に注目され、たて笛と同様にフルートとして認められるようになりました。しかしこの時代の横笛のフルートは「トラヴェルソ」と言って音程が不正確で演奏の大変難しい「木製」の楽器でした。
現在の金属で出来たフルートが木管楽器と呼ばれるのはこのように昔は木製だったからなのです。
モーツァルトは当時この楽器が大嫌いで、フルートコンチェルトの作曲の依頼があった時に気が進まなかったようです。そのため「フルート協奏曲第2番」は以前書かれたオーボエ協奏曲に手を加えて作られました。
モーツァルトの死後半世紀ほどたって1847年にドイツ人の「テオバルト・ベーム」さんの手によって、ようやく「ベーム式」と言う現在の機構が完成し、正確な音程が出せるようになりました。みなさんが思いおこすフルートはこの「ベーム式横笛」のことなのです。 |
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