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 マッチド・グリップ (ジャーマン・スタイル)
 マッチド・グリップ (フレンチ・スタイル/ティンパニー・グリップ)
 レギュラー・グリップ (ジャーマン・スタイル)
 レギュラー・グリップ (フレンチ・スタイル)
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スティック・グリップの種類 |
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グリップ(スティックの持ち方)と言えどもこれだけの種類があります。大きくはマッチド・グリップとレギュラー・グリップの2種類になりますが、各グリップには物理的な運動の違いから長所と短所があります。演奏する音楽に必要な要素(リズムの表現やショットのダイナミクスなど)に応じて持ち分けられれば完璧です。
●マッチド・グリップ(ジャーマン・スタイル) 手の甲を上に向け、右手と左手のスティックを同じに持つタイプ。左右が対象な持ち方なので、シンプルなリズムパターンには向いている。しっかりと芯の太い音で演奏できるが、ルーディメント的な細かいテクニックやロールなどの表現力に弱点がある。
●マッチド・グリップ(フレンチ・スタイル/ティンパニー・グリップ) 親指のツメを上に向け、人差指の第一関節でスティックをグリップするタイプ。フィンガー・テクニックと手首のローリングでショットするため、ジャーマン・スタイルよりも繊細で軽いタッチが表現できる。
●レギュラー・グリップ(ジャーマン・スタイル) 右手はマッチド・グリップのジャーマンスタイルと同じに持ち、左手はスティックの長さの1/4〜1/3の辺りを親指ではさみ、薬指の第二関節でスティックを支え人差指と中指を軽くそえるタイプ。最もポピュラーで伝統的なグリップのタイプである。オールラウンドなテクニックが表現できるが左手のパワーに弱点がある。左手のみ独特な持ち方になるため、左右の物理的な運動の違いを補うため、スネア・ドラムのセッティングの際に左側を少し上げてセットすると良い。
●レギュラー・グリップ(フレンチ・スタイル) 左手はマッチド・グリップのジャーマンスタイルと同じに持ち、右手の親指のツメを上に向け、人差指の第一関節でスティックをグリップするタイプ。右手のフィンガー・テクニックが重視され、レギュラー・グリップ(ジャーマン・スタイル)よりもより繊細な表現が可能である。右手の左右の移動(フロア・タムへの手首のローリングやシンバル・ワーク)に優れている。
●スナップ・グリップ スティックを長く持ち(スティックのエンド先端が小指にかかるところ)人差指の第一関節でグリップするタイプ。手首のスナップを有効に使えるため、腕全体をフルに使いハードなショットが表現できる。繊細で軽いタッチの表現に弱点がある。
音楽のジャンルを問わず世界で活躍しているトップクラスのドラマーやオーケストラの打楽器奏者はこれらのグリップを全てマスターして必要に応じて臨機応変に使い分けているのです。スゴイですねー! |
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