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 表側の4個の指穴
 裏側の1個の指穴
 指穴を少し開いた状態
 メリ
 カリ
 通常の状態
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尺八の演奏法 |
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尺八は唇の下の顎(あご)の部分を楽器の一部として使用するため、一般的には音の出し方は難しいと言われています。
歌口に唇をあて息を入れますが、そのとき上の開口部は、下唇の下の部分で塞がってなければなりません。また、唇で作る穴は丸にするのではなく、上下を押しつぶした様な形にします。
音程を変えるには5個の指穴(孔)の開閉の組み合わせを変えますが、完全に指穴を開くもの、少し開くもの、穴の上に指をかざすもの、穴を閉じるもの、とあります。
両手の人指し指と薬指の4本と、左手の親指を使用します。(中指は管の上に置いているだけです)。

両手の構え方
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唇の様子
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また、指穴の組み合わせだけでは正確な音程は出せないので(歌口に当てる空気の角度を変える為に)顎を引いたり出したりします。音程を下げる場合は顎を引き(メリといいます)、音程を上げる場合は顎を出します。(カリといいます)
通常は写真(左側の一番下)の状態で演奏します。
また、”首振り3年”で有名な独特の奏法で微妙なビブラートの揺らぎを生み出します。他の管楽器でも使われるビブラートは「ゆり」と呼ばれ、「横ゆり」(音程はあまり変化しない)と「縦ゆり」(音程が上下する)とあり、曲の場面によって色々と使いわけます。ポルタメント(2つの音を滑らかに繋ぐ)は「スリ」と呼ばれます。
激しい感情などを表わす時に、効果音として息を多く混ぜた音を「むら息」、舌や喉を利用して、鶴の声をまねする時などの効果に使われる音を「玉音」と呼びます。 |
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