演奏のまえにオーケストラが出す不気味な音の正体は?
このあいだオーケストラの音楽会へ行ったら、演奏をはじめる前にそれぞれの楽器の人達が、なにやら不気味な音を出してすぐやめてしまいました。
あの儀式はなに?
お答えしよう!!
べつに宗教的な意味があるわけではないぞ!
それは音合わせ(チューニング)と言ってオーボエという楽器のラの音にそれぞれの楽器が音程を合わせ、きれいなハーモニー(和音)になるようにしておるのじゃ!
ふう〜ん。でもどうしてオーボエのラの音に合わせるの?
それは人間の赤ちゃんの産声と関係があるのじゃ。赤ちゃんの第1声の「オギャー!」は、民族や母国語によって聞こえ方はちがうかもしれないが音声学的に見ると万国共通であり、どんな人種の赤ちゃんだろうとラの音を発して生まれてくるのじゃ。
このラの音は周波数でいうと約440ヘルツであり、オーボエの出すラの音と音質的にも非常に似ているのじゃ。
音痴な人でも生まれた時は絶対音感を持っていたのネ。
いかにも!
オーケストラの音合わせでオーボエのラの音を基準にほかの楽器が合わせるのは、だれしも先天的に持っている絶対音感がこのオーボエのラの音にそっくりだから人間の耳に付き、音を合わせやすいからといわれておるのじゃ!
おしまい。