「青ダニ」って何の曲?
先生、学校のオーケストラ部の人達が「青ダニ」という曲を練習していると話していたのだけれど、「青ダニ」という曲なんてあったかしら?
もちろんあるとも。
それは有名な曲じゃよ。
ワルツ王と呼ばれているヨハン・シュトラウスが作曲した「美しく青きドナウ」という曲のことじゃ。
そうか!
「青ダニ」ってドナウという青い谷のことなのね。
おいおい。
ドナウは有名なドナウ河のことじゃよ。
別名「ダニューブ河」とも呼ばれておるが、日本でも「美しく青きドナウ」の一部分を「ダニューブ河の流れ」という題名で日本語の歌詞が付けられ歌われていたのじゃ。昔からこの曲は日本でも有名な曲なのじゃよ。
エリーゼちゃんのおばあさんも知っておるかもしれんぞ。
そういえば、お正月にテレビでウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見た時に「美しく青きドナウ」が演奏されていたわ。
この曲の最初の音が始まるとお客さんが喜んで拍手をしちゃうので、演奏がいったん中断されてしまうのよね。
世界中の多くの人々が大好きな曲の一つといえるじゃろうね。
親しい友達に愛着を持ってあだ名を付けるように、曲名にも同じようにあだ名を付けてしまったりするんじゃろうな。
ということは、他にもあだ名が付いている曲があるのかしら?
た〜くさんあるとも。
例えば「パリアメ」「ダフクロ」なんていうのもあるぞ。
「パリの飴」?
「袋」?
ちょいと難しいようじゃな。
「パリアメ」はアメリカの代表的な作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲した「パリアメリカ人」という曲のことで、「ダフクロ」はフランス近代の有名な作曲家ラヴェルが作曲したバレエ音楽「ダフニスとクロエ」のことなのじゃ。
曲名を縮めて言うのも面白いわね。
前に学んだ「略語」と一緒ね。
いかにも。
他に「ベトヒチ」「メンコン」なんてのもあるぞ。
もう訳が分からないわ。なんの曲のこと?
「ベトヒチ」はーベンが作曲した交響曲第7番のことで、「メンコン」はメンデルスゾーンが作曲した「ヴァイオリンコンチェルト」のことじゃ。
ふぅ〜ん。
作曲家と曲名を一緒に縮めるパターンもあるのね。
どれも有名な名曲はかりじゃよ。
他にも「モツレク」「アイネク」「ドボハチ(地方によってはドボッパ)」など色々あるのじゃが…、エリーゼちゃんは、まずはきちんと作曲家や曲目について学ぶことが大切じゃな。
はぁ〜い!
でも作曲家や曲目について何だか親しみがわいてきたわ。
一生懸命勉強しま〜す!