DTMって何かしら?
先生、楽器屋さんの楽譜コーナーで最近「DTM」と言う文字をよく見かけるんですが、DTMって何のことですか?
それは、「デスクトップミュージック」Desk Top Music を略してDTMと呼んでおるのじゃ。
へ〜っ。でも、デスクトップミュージックって何のことかしら。
デスクトップミュージックとは、パソコンを使って音楽を作り楽しむことじゃよ。まさに呼んで字のごとく、机の上で楽しむ音楽のことなのじゃ。
でも、パソコンを使って音楽を作るのだから、難しいんじゃない?
そうじゃな〜。
ある程度の専門用語を知らないとチンプンカンプンで挫折してしまうじゃろうな。
やっぱり…。専門用語ってどんなものがあるんですか?
そうじゃな〜。
代表的なものとして「MIDI規格」(Musical Insturument Digital Interfaceの略)「MIDIチャンネル」「プログラムナンバー」「プログラムチェンジ」「ベロシティー」「ヴォリューム」「ゲートタイム」「クオンタイズ」「モジュレーション」「ピッチベンド」「テンポチェンジ」…などがあるのう。
うわ〜っ!たくさんあるのね…。
おいおい、そうがっかりするでない。
実際のコンサートに置き換えて分かりやすく説明しよう。
MIDIチャンネル」とはステージ上に16席並べてある演奏者の椅子のことじゃ。
プログラムナンバー」とは、例えばヴァイオリンの人は1番、トランペットの人は2番と言ったように各楽器の演奏者に付けた番号のことなのじゃ。
プログラムチェンジ」とは1番から16番までの席にそれぞれ何番の演奏者が座って演奏してもらうかを指示することなのじゃ。
おもしろいわね!
でも、1つの席にいろんな楽器の演奏者が立ち代わり演奏することはできるのかしら。もしできるとなると、16席もあるのだから演奏者の人達はステージの上で大忙しね。
もちろんできるとも!
しかし、実際にこれを行ったら席の移動で演奏どころじゃないだろうね。
それでは、「ベロシティー」「ヴォリューム」「ゲートタイム」は何のこと?
指揮者が各演奏者にどのように演奏してもらうかを指示するようなものじゃ。
例えば、
ベロシティー」は音の強さ、
ヴォリューム」は全体の音量、
ゲートタイム」は音の長さ、
クオンタイズ」は正確なリズムで、
モジュレーション」はビブラートを付けて、
ピッチベンド」はポルタメントをかけて、
テンポチェンジ」は途中でテンポを変えて…
などのことじゃ。
実際はパソコンのソフトを使ってこれらの指示内容をプログラミングして、トーンジェネレータ(音源)を鳴らして演奏させるのじゃよ。
な〜んだ!以外と簡単そう。
そうじゃろう。機会があったらエリーゼもチャレンジして見ると楽しいぞ。
ハ〜イ!その時は頑張ってみま〜す。