楽譜に書いてある C、Am7 などのアルファベットの意味は何?
ねえねえ先生!
楽譜の五線の上に「C、Dm、Am7、E7」などのアルファベットや数字が書いてあるのだけど何の意味があるのかしら?
お答えしよう。
それは「コードネーム」と言ってな、メロデイーに一番ぴったりする和音(コード/chord)を表しておるのじゃ。
先生、和音って「ド・ミ・ソ」とかのこと?
そうじゃ。
和音とは三音以上の音のかたまりの事じゃ。
つまり、「ド・ミ・ソ」や「レ・ファ・ラ」のように同時に3つ以上の音が鳴った時に、それらの音を「和音」と言うのじゃよ。
和音にはいろいろな種類があるのじゃが、コードネームはその和音の種類を表しているのじゃ。例えば「Dm」のように、大文字のアルファベットの右側に小文字のアルファベットの「m」が付いている時は、短三和音(マイナー・コード)と言って、悲しい響きの和音であることを表しておるのじゃよ。
「D」のように大文字が一文字書かれている場合は、長三和音(メジャー・コード)と言って、明るい響きの和音であることを表しているのじゃ。
ところでエリーゼは「音楽の三要素」って聞いたことがあるかね?
えぇ〜っと。先生、むずかしいですね。
以前に勉強したことがあるはずじゃよ。和音の響きを英語で「ハーモニー/harmony」…。
あっ、分かったわ。「メロデイー」と「リズム」と「ハーモニー」のことね。
お見事!よく覚えていたね。
音楽の三要素の中の「ハーモニー」を形作るのが和音で、その和音を一目で分かるように記号で表わしたのがコードネームなのじゃよ。
ギターやシンセサイザーのように、和音を弾く時に指の押さえ方が決まっている楽器にとっては大変便利で役に立つ記号なのじゃ。
なるほど、それでギターなどが活躍するポップス曲の楽譜に多く見られるのね。
それでは、アルファベットの後ろに数字が付いているけれど、何を表わしているの?
簡単に言えば数字が付くことで、音の数が増えるのじゃよ。よく見かける数字として「6、7、9、11、13」などが一般的じゃ。
数字が付いていなくても最低3つの音は絶対必要じゃよ。さっきも言った通り3つは使わないと和音とは言えないからね。
なんだか暗号みたいでおもしろいわね。ほかにはどんな種類があるの?
そうじゃな、「♭5/フラット・ファイブ」や「♭9/フラット・ナイン」また、「dim/ディミニッシュ・コード」や「aug7/オーギュメント・セブンスコード」、場合によっては「○」「△7」や「+」「-」と書くなどいろいろあるのじゃが、少しややこしくなるので次の機会に詳しく説明しよう。
ハ〜イ!楽しみにしていま〜す。