野菜が楽器になるってほんとかしら?
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野菜の楽器で「Bang Bang CKD!!」〜vegetable musical instruments

先生、野菜が楽器になるってほんとですか?
全ての野菜がと言うのは難しいじゃろうが、野菜の種類や形によっては工夫しだいで楽器として演奏ができるじゃろうね。
やっぱりほんとなんだ…。
野菜の種類や形はどんなものが良いのかしら?
そうじゃのう。
ある程度の硬さがあって、縦に長い野菜が楽器としてむいているじゃろうね。
たとえば、初心者はダイコンニンジンなどが良いじゃろう。
必要以上に硬い野菜や長さの長い野菜は穴をあけたりする時に苦労をするので避けたほうが良いじゃろう。
簡単に音が出せてすぐに演奏ができるように、野菜の先端にリコーダー・クラリネット・トランペットなどのマウスピース(歌口)を取り付けるのも良いじゃろう。
いずれにせよ、野菜の楽器を作るのに大切なポイントは、楽器に適した形や硬さのほど良い野菜を選ぶことなのじゃ。
ところで、先生はどうしてそんなに野菜の楽器に詳しいの?
以前に作ったことがあるのじゃよ。身近にあるもので楽器を作ってみたくなったのじゃ。野菜以外にもいろいろ作ったのう…。
例えば、ワインの空きビンに水を入れて音程を調節し、木琴のように何本も並べて演奏するのじゃよ。
意外に良い音がするので楽しいぞ。
このワインのボトル琴は実際にドイツのレストランなどで演奏されておるのじゃよ。
へ〜っ、そうなんだ。でも身近にあるもを楽器にして演奏するなんて楽しそうね。
ワインのボトル琴以外にはどんなものがあるの?
そうじゃな。
ごく一般的な家庭のスプーンを2本裏返しに右手に持って膝(ひざ)に叩いてカチャカチャと演奏するのじゃが、このようにスプーンで演奏することを『レッフィ』と言うのじゃよ。このレッフィもドイツでは実際に演奏されておるのじゃ。
まだあるぞ、『ターラーシュウィンゲン』と言って、陶器製の大きなドンブリのような食器に、コインを1枚いれて食器を回し、遠心力により食器の壁面をコインが走り回りガラガラと音をたてるのじゃ。この音に合わせて歌うのじゃよ。これもスイスで実際に演奏されておるのじゃよ。
ヘ〜っ、おもしろそう。
でも日本では、食器で演奏するなんて『おぎょうぎ』が悪いとか言われそうね。
まあ、ヨーロッパと日本の文化の違いなので仕方がないじゃろう。
でも、市販されている高価な楽器だけが、楽器ではないのじゃよ。生活の中で身近にあるさまざまな物も工夫しだいで、見事な楽器になってしまうのじゃ。
私もなにか作ってみようかしら。
想像力を働かせて挑戦してみたまえ。
きっと何かおもしろい発見があるじゃろう。
ハ〜イ!がんばってみま〜す。